レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2003/08/27
- 登録日時
- 2004/03/06 19:52
- 更新日時
- 2004/04/08 10:17
- 管理番号
- 土木図書館-0024
- 質問
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関東大震災の死者数が最近再調査して、14万と10万という説があり14万は重複をカウントしていたので10万が正解とか、というのを最近の新聞かテレビで見た記憶があるのですが、わかりますか?
- 回答
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(「毎日新聞」2003年8月23日)
◆死者・不明10万人余
関東大震災の死者・行方不明者数でよく引用されるのが、内務省社会局がまとめた。「大正震災志」と文部省震災予防調査会の報告書に掲載された今村明恒博士の集計だ。だが、大正震災志の死者・行方不明者数は10万4619人、今村博士の集計は同14万2807人で大きな違いがある。
鹿島建設の諸井孝文・地震地盤研究部次長らが二つの資料を比較したところ、今村博士の集計は東京府(当時)の行方不明者数が異常に多く、行方不明者と身元不詳の遺体数が重複して計上された可能性が高いことが分かった。今村博士は、被害の全体像を伝えるため、データが不完全でもいち早く公表しようとしたらしい。
これらの点を踏まえ、諸井次長らが死者・行方不明者数を再評価したところ、大正震災志とほぼ一致する10万5385人という結果になった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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なお、『土木社会史年表』では、死者数99,331名、不明43,476名
全壊128,266戸 半壊126,233戸 焼失447,128戸とあり、『理科年表』では、全体で死・不明14万2千余、家屋全半壊25万4千余
焼失44万7千余とあり、ほぼ同じ。
ついでに『地震の事典』は理科年表と同じ(この表記を理科年表が引用)
『日本被害地震総覧』は『土木社会史年表』と同じでした。
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なお、『土木社会史年表』では、死者数99,331名、不明43,476名
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000001701